求道庵通信今月号 (第346号)

*往生と浄土について-(7)


仏教の旗印(仏教たらしめる目印)として、三法印があります。教えが説かれる中に三方印が無ければ仏教ではありません。
三法印とは、諸行無常印・諸法無我印・涅槃寂静印の三つを指します。
諸行無常印とは、存在する一切のものは変化してやむことがなく移り行くということ。
諸法無我印とは、存在するいかなるものも実体性が無く因縁によって生じたものということ。我の無いこと。
涅槃寂静印とは、諸行無常・諸法無我を自覚したところが真の安住の境地であり悟りであるということです。
無常である自分の存在を常と思い、すべてが無我であるのに自分の我を認めようとするしかない凡夫にとっては、自身の力で「浄土」を知ることはできません。
凡夫の心で思う「浄土」は、煩悩の投影された偽りの世界としか成り得ないのです。