求道庵通信今月号 (第344号)
*往生と浄土について-(5)
★阿弥陀仏の「浄土」に生まれるということは、悟りを開き仏に成ることです。
阿弥陀仏がこの「浄土」を作り上げた理由は、自らの力で悟り開き仏と成れない、いわゆる私たち凡夫を救い仏と成らしめたいという願い(本願)によるものです。
私たち凡夫は、自己中心の心から自他を区別差別して、自己の利益を追い、自身にとって都合の良い者は大事にしても、自己の思い通りにならない者は排除抹殺しようとする、
自他ともに傷つけ合い苦しめ合うという救われようの無い生き方をしておりながら、その恐ろしい姿に気付こうとすらしません。
世界を見渡しても、過去から現在に至るまで何ら変わる事無くこの状況が続いています。
21世紀に入ってもその原因である煩悩を益々増大させて、状況はより一層深刻化しているように思えます。
このような凡夫に、何が真理であるのかを知らせ、煩悩を離れた清らかな世界に生まれさせて真理そのもである仏に成らしめるために阿弥陀仏の浄土が建立され、そこに「往生」
させようと阿弥陀仏自身が働き続けているのです。