求道庵通信今月号 (第342号)
*往生と浄土について-(3)
★「浄土」は「清浄国土」の略で、仏界、仏国、仏刹、浄刹などとも呼ばれます。この「浄土」に対して私たちの住む世界が「穢土」です。
「浄土」は煩悩の汚れの一切無い仏の住む真実の世界であり、「穢土」は私たち煩悩まみれの凡夫が住む六道輪廻の世界です。
そして私たちの住む「穢土」は各人の心の作用によって各人それぞれが作り上げている相対的世界となります。
ですから100人いれば100の世界があり、その世界はそれぞれ異なります。
夫婦、親子、兄弟でもそれぞれが自分の世界を作り上げその世界に暮らしているのですから、意見の食い違いから喧嘩や争いごとが起こるのも当然ともいえるでしょう。
対して「浄土」は無我の世界であり、それは差別や偏見もなく、あらゆるものを一切平等に見る絶対的世界であり、これを仏教では智慧と言います。
ですから諸仏の悟りの世界に違いはありません。